カラビナは正しく使えば安全な器具ですが、誤使用すると重大事故につながります。
ここでは、ロープ作業で実際に起こりやすい誤使用パターンと、その防止策を整理します。
よくあるNG例
① 横荷重(クロスロード)
カラビナが横向きの状態で荷重がかかることをクロスロードといいます。
縦方向よりも強度が大きく低下するため、必ず縦軸で荷重がかかるようにセットします。
② ゲート未ロック
ロック式カラビナを締め忘れる、または半ロック状態のまま使用するケースです。
締めた後に必ず触れて確認する習慣が重要です。
③ ゲート側への荷重
ロープや金具がゲート側に寄っていると、強度が低下します。
荷重方向と接触位置を確認し、ゲート側に力が集中しないよう調整します。
④ 規格不明製品の使用
強度表示が曖昧な製品は使用しません。命を預ける器具は規格が明確であることが前提です。
なぜ誤使用が起きるのか
- 慣れによる確認不足
- 急いで作業を始める
- 構造を理解していない
- 価格優先で選ぶ
事故は特別な状況ではなく、「基本の省略」から起きます。
防止策
- 縦方向確認を毎回行う
- ロック確認を習慣化する
- 使用前点検を省略しない
- 用途に合った種類を選ぶ
正しい使い方は こちらの記事 で詳しく解説しています。
種類の違いは こちら を参照してください。
2本ロープ構造との関係
ロープ作業ではメインロープと予備ロープの2本構造が基本です。どちらの接続点でもカラビナは使用されるため、誤使用は重大事故につながります。
2本構造については 2本ロープ原則 を参照してください。
まとめ
カラビナの誤使用は、確認不足や構造理解不足から起こります。
縦方向・完全ロック・接触確認。この基本を守ることが、安全なロープ作業の基盤になります。
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