ヒヤリ事例②|ロープ摩耗の見落としで起きかけた危険

重大事故は突然起こるのではなく、必ず前兆があります。

今回はロープの摩耗確認不足によって発生しかけたヒヤリ事例を紹介します。

ロープは命綱です。小さな劣化の見落としが致命的な結果につながります。

事故原因の全体像を知りたい方は、事故の主な原因も確認してください。

状況

  • 商業施設外壁の定期清掃
  • 使用ロープは約2年経過
  • 日常点検は実施していた
  • 強風ではないが、壁面との擦れが多い現場

作業中、下降速度がわずかに変化した違和感がありました。


地上に降りて確認すると、ロープの一部に局所的な摩耗が見つかりました。

ヒヤリの本質

外観上は大きな損傷に見えませんでしたが、芯材への影響が疑われる状態でした。


もしそのまま使用を続けていた場合、荷重集中時に強度低下が顕在化する可能性がありました。

原因

  • 摩耗位置が死角になっていた
  • 使用期間を「感覚」で判断していた
  • 交換基準を明確にしていなかった

ロープの寿命や交換目安は、ロープの寿命と交換基準で詳しく解説しています。

再発防止策

  • 作業後にロープ全長を手で触れて確認する
  • 摩耗しやすい箇所を事前に想定する
  • 使用開始日を記録する
  • 少しでも不安があれば即交換

日常の確認動作は安全ルーティンとして習慣化することが重要です。

二重ロープでも油断は禁物

二重ロープ構成であっても、どちらか一方が劣化していれば安全性は低下します。


ロープ構造の基本は二重ロープシステムの基本で再確認してください。

まとめ

ロープの劣化はゆっくり進行します。


だからこそ、毎回の点検が重要です。


ヒヤリを記録し、共有し、改善することが重大事故を防ぐ最大の対策です。


「まだ使える」は最も危険な判断であることを忘れないでください。


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