重大事故は突然起こるのではなく、必ず前兆があります。
今回はロープの摩耗確認不足によって発生しかけたヒヤリ事例を紹介します。
ロープは命綱です。小さな劣化の見落としが致命的な結果につながります。
事故原因の全体像を知りたい方は、事故の主な原因も確認してください。
状況
- 商業施設外壁の定期清掃
- 使用ロープは約2年経過
- 日常点検は実施していた
- 強風ではないが、壁面との擦れが多い現場
作業中、下降速度がわずかに変化した違和感がありました。
地上に降りて確認すると、ロープの一部に局所的な摩耗が見つかりました。
ヒヤリの本質
外観上は大きな損傷に見えませんでしたが、芯材への影響が疑われる状態でした。
もしそのまま使用を続けていた場合、荷重集中時に強度低下が顕在化する可能性がありました。
原因
- 摩耗位置が死角になっていた
- 使用期間を「感覚」で判断していた
- 交換基準を明確にしていなかった
ロープの寿命や交換目安は、ロープの寿命と交換基準で詳しく解説しています。
再発防止策
- 作業後にロープ全長を手で触れて確認する
- 摩耗しやすい箇所を事前に想定する
- 使用開始日を記録する
- 少しでも不安があれば即交換
日常の確認動作は安全ルーティンとして習慣化することが重要です。
二重ロープでも油断は禁物
二重ロープ構成であっても、どちらか一方が劣化していれば安全性は低下します。
ロープ構造の基本は二重ロープシステムの基本で再確認してください。
まとめ
ロープの劣化はゆっくり進行します。
だからこそ、毎回の点検が重要です。
ヒヤリを記録し、共有し、改善することが重大事故を防ぐ最大の対策です。
「まだ使える」は最も危険な判断であることを忘れないでください。
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