重大事故の前には、必ず「ヒヤリ」があります。
今回はロープアクセス現場で実際に起こりやすい、下降直前の確認不足によるヒヤリ事例を紹介します。
小さな見落としがどれほど危険かを再確認してください。
事故原因の全体像を知りたい方は、事故の主な原因もあわせてご覧ください。
状況
- 高層マンション外壁作業
- 天候は晴れ、やや強風
- アンカー設置・二重ロープ構成は完了
- 作業開始直前
下降器をセットし、カラビナ接続も完了しているように見えました。
しかし、ロック確認の声出しを省略していました。
ヒヤリの瞬間
体重をかける直前、補助者が違和感に気づきました。
カラビナのスクリューロックが最後まで締まっていなかったのです。
もしそのまま体重をかけていたら、振られた瞬間にゲートが開く可能性がありました。
原因
- 慣れによる確認省略
- 風による焦り
- 声出しダブルチェックの未実施
基本ルーティンが崩れたことが最大の原因でした。
日常確認の手順については安全ルーティンで詳しく解説しています。
再発防止策
- 下降前は必ず声出し確認
- ロック確認を指差し動作で行う
- 補助者による最終確認
- 風速が一定以上の場合は作業延期判断
毎回の確認は安全チェックリストに沿って行うことが重要です。
この事例から学べること
事故は高度な技術不足よりも、「基本の崩れ」から起こります。
二重ロープであっても、接続部の確認を怠れば安全は成立しません。
ロープ構造の基礎は二重ロープシステムの基本で再確認してください。
まとめ
ヒヤリは警告です。
その場で共有し、記録し、再発防止策を徹底することが重大事故を防ぎます。
「慣れ」が最も危険であることを忘れず、毎回ゼロから確認する姿勢を持ち続けましょう。
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