ヒヤリ事例①|下降直前のロック未確認で起きかけた事故

重大事故の前には、必ず「ヒヤリ」があります。

今回はロープアクセス現場で実際に起こりやすい、下降直前の確認不足によるヒヤリ事例を紹介します。

小さな見落としがどれほど危険かを再確認してください。

事故原因の全体像を知りたい方は、事故の主な原因もあわせてご覧ください。

状況

  • 高層マンション外壁作業
  • 天候は晴れ、やや強風
  • アンカー設置・二重ロープ構成は完了
  • 作業開始直前

下降器をセットし、カラビナ接続も完了しているように見えました。


しかし、ロック確認の声出しを省略していました。

ヒヤリの瞬間

体重をかける直前、補助者が違和感に気づきました。


カラビナのスクリューロックが最後まで締まっていなかったのです。


もしそのまま体重をかけていたら、振られた瞬間にゲートが開く可能性がありました。

原因

  • 慣れによる確認省略
  • 風による焦り
  • 声出しダブルチェックの未実施

基本ルーティンが崩れたことが最大の原因でした。


日常確認の手順については安全ルーティンで詳しく解説しています。

再発防止策

  • 下降前は必ず声出し確認
  • ロック確認を指差し動作で行う
  • 補助者による最終確認
  • 風速が一定以上の場合は作業延期判断

毎回の確認は安全チェックリストに沿って行うことが重要です。

この事例から学べること

事故は高度な技術不足よりも、「基本の崩れ」から起こります。


二重ロープであっても、接続部の確認を怠れば安全は成立しません。


ロープ構造の基礎は二重ロープシステムの基本で再確認してください。

まとめ

ヒヤリは警告です。


その場で共有し、記録し、再発防止策を徹底することが重大事故を防ぎます。


「慣れ」が最も危険であることを忘れず、毎回ゼロから確認する姿勢を持ち続けましょう。


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