ロープアクセスや高所作業では、ヘルメットは「命を守る最後の防具」です。
しかし、種類によって構造や安全性能は大きく異なります。
この記事では、ロープ作業に適したヘルメットの種類を整理し、選ぶ際の基礎知識を解説します。
※ロープ作業全体の安全構造については二重ロープシステムの基本もあわせて確認してください。
ロープ作業用ヘルメットは主に3種類
- ① 一般産業用ヘルメット
- ② 高所作業向け強化型ヘルメット
- ③ クライミング/ロープアクセス専用ヘルメット
① 一般産業用ヘルメット
建設現場で広く使われるタイプです。主に「飛来落下物対策」を目的として設計されています。
内部はハンモック構造になっており、上からの衝撃吸収に強いのが特徴です。
- メリット:価格が安く入手しやすい
- デメリット:横・後方衝撃への対応が弱い場合がある
- 注意点:ロープ作業では4点あご紐が必須
② 高所作業向け強化型ヘルメット
足場外作業やロープ補助作業を想定して作られたタイプです。
あご紐が4点支持構造になっている製品が多く、万が一の墜落時でも脱げにくい設計になっています。
- メリット:脱落防止性能が高い
- デメリット:重量がやや増す
- 推奨現場:高層外壁作業・ロープ併用作業
③ クライミング/ロープアクセス専用ヘルメット
現在のロープアクセス現場で主流となっているタイプです。
頭部全体を包み込む構造で、上・横・後方すべての衝撃を想定して設計されています。
軽量で通気性が高く、長時間作業に適しています。
- ABSシェルタイプ:耐久性重視
- 発泡フォーム一体型:軽量だが強打後は交換推奨
- 国際規格対応製品が多い
ロープの種類や用途によっても選択は変わります。詳しくはロープの種類の記事をご覧ください。
素材による違い
- ABS樹脂:繰り返し使用に強い
- ポリカーボネート:軽量で衝撃吸収性が高い
- 発泡一体型:超軽量だが衝撃後は交換必須
通気孔の有無
通気孔付きは夏場に快適ですが、粉塵環境や電気作業では非通気タイプが推奨されることがあります。
現場特性に応じて選択することが重要です。
ロープ作業で必ず確認するポイント
- 4点式あご紐構造
- 後頭部まで覆う設計
- 安全規格適合表示
- ヘッドランプ装着可否
装着時のフィット感は極めて重要です。正しい着用方法はハーネスの正しい着用方法と同様に基本を守る必要があります。
まとめ
ロープ作業では「落下物」だけでなく「振られ・衝突」も想定しなければなりません。
そのため、ロープアクセス専用または高所作業対応型のヘルメットを選ぶことが安全確保の第一歩です。
日常点検については安全チェックリストも必ず確認してください。
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